まいど、女性のための仕事運専門占い師・宮田シロク(@miyatasilok)です。
マンガ家の清水しの先生にインタビューしたこちらの記事、前回の続きです。
出版を取り巻く環境が激変した
しの先生
私、それこそ『狼少年は嘘をつかない』を連載してた頃はウェブとか存在はしたけどそんなに盛り上がってはないし、ここまで出版社も重要視してなくて。
ウェブでのプロモーションも、例えばTwitterに作品の公式アカウント作って宣伝アピールするとか、そういうのも全然やってなくて。たった3年なのに激変したな、みたいな…。
ー確かに~!3年て、めっちゃ短いですよね。中学生に入って卒業するまでですもんね。
それで世の中が激変するって冷静に考えると、怖いですよね。
しの先生
ーどうなるんでしょうね~。
最近は自分で本を作って自分で発送する人?同人誌界隈以外でも見るようになっってきた気がするんですよ。
私はムーンプランナーという手帳が好きで、そこの方が書籍も作ってて販売してるんですよね。
あとたまたま見たのが、Twitterでめっちゃフォロワーが多い、英単語の解説アカウントの人がどうやら本を作ったみたいで、自費出版でそれも売ってるんですよ。
しの先生
ー紙で紙で!ムーンプランナーの書籍も紙なんですよ。
しの先生
ー自費出版は昔は同人界隈だけ?作品への情熱がある人だけだったと思うんですけど、今はたぶん、敷居がすごく下がったと思うんで。
手帳もオリジナルのを1冊から作れるサイトがありますし。自分の組み合わせで、日付も好きなとこからできるみたいな。1冊から製本して送ってくれるんですよ。
そういうのがこれからも増えるんで、それだけを集めた流通に乗せるサービスとかを出せば…。作家さんにどれくらいバック出来るかわかんないですけど。売るだけなら、けっこういけそうな…。
しの先生
作家さんが資金調達できるシステムが、noteと、pixivの中にあるFANBOXというところと。
あと、動画でのサービスを作ろうとしている方もいらっしゃいますね。マンガ、マニメーションみたいな造語を作ってて、自動で開いてく漫画作品を動画にして、動画の再生数でお金稼ぐみたいなシステムで。
あと、つい最近どっかが出した投げ銭システムがあって。noteみたいな。
なんか、いっぱいできてるな〜って感じで笑
私は結局クラウドファンディングしかやってないですけど。
もしそういうシステムだけで今までの原稿料と同じだけ稼げたら、ずっと描きたい物打ち切りなしで描けるよねって思うんです。
そして、読者の人も読めるよねって思って。
打切りになるのって結局、そのラインを超える資金を回収できる程、売れなかったって訳ですから。好きで読んでる人からしたら、途中で終わって悲しい気持ちしかないじゃないですか。
ー関係ないですもんね。読んでる人からすると。
しの先生
ー確かに。
今の時代なら終わってしまった作品の続きを描くことができるはず
しの先生
ーホントだ~!!そう考えると、続編書いて欲しいもんがいっぱいある!いろんな作家さんの。
しの先生
ー可能性しかないですよね。そしたら私、『保健室の死神』の続き読みたいな~。あれ絶対アニメ化すると思ってたのに。
しの先生
ー『左門くんはサモナー』どんなんなんだろ?
しの先生
ー『左門くんはサモナー』か。読もう。
しの先生
でも、バクマンとかでもそうですけど、マンガ家さんのイメージってどうしても一攫千金みたいなのありますよね。アメリカンドリームみたいにすごく有名になって、功名心が満たされるみたいなのあるじゃないですか。今の時代はもしかしたら、そういうのは満たされないかもしれないですね。
ーま~ね。確かに。
しの先生
ー多分、ルートが違いますよね。純粋に描き続けたい人と成功したい人とは、また別問題ですもんね。
しの先生
理想としては出版社の編集さんと一緒に『進撃の巨人』とか『ワンピース』とか、あれ級の大ヒットは一緒に努力して。
同時に自分の既存の作品とかを地道に描いて、それを読んでくれる人のために描く。
両輪でやって行ったら、収入も増えるし良いんじゃないかな〜って。
ーファンも増えるし。
しの先生
ーそうですね。
しの先生