マンガ家ってどんなお仕事?清水しの先生にインタビューしました!④

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まいど、女性のための仕事運専門占い師・宮田シロク(@miyatasilok)です。

 

マンガ家の清水しの先生にインタビューしたこちらの記事、前回の続きです。

しの先生、マンガ家をしてて大変だったことやつらかったことを教えてください!

大変なところはやっぱり、商業だと数字に逆らえないところが一番だと思います。
それにみんな振り回…それを基準に回ってるから。

売れないと続けられないというのが、一番大変だと思います。それにみんな今工夫して、試行錯誤しています。

しの先生

ー売れないというのは、コミックスが売れないっていうことですか?

そうです、そうです。コミックスが売れないです。

連載中に評判が良くても、コミックスになった時に、何万部売れないと。というラインが。それを超えるのが…。

しの先生

ーこわい!

昔だったら、もっと売れてた物がそこまでいかないとか、いろいろあって。
その何万部とか数字の妥当性が…。そこには疑問の余地がある、みたいな感じにもなってるから。
余計にその数字に振り回されるのは大変だなぁと思います。

しの先生

ーそれは、昔に比べて下方修正とかされてないんですか?

されてると思います。

しの先生

ーされてるけど、ちゃんと精査したのかなぁ~、みたいな?

そうですね。あとは数字もそうだけど、売れるための何かをもっとやらなきゃだめだったんじゃないか、それをやってくれないで数字だけ下がっていく事に責任をとらされるみたいな意見もあって。

それは、作家と編集者のどっちもやんなきゃいけない事だと思うんですけど。
そこに出版不況の原因を作ってるのは両方だから、それを考えなきゃいけないと思います。

紙の本がどんどん休刊していってやっと、大きな出版社もウェブの方に力を入れ始めたな~て、感じなんですけど。結構、もう遅いよな~って。

しの先生

ー遅いですよね~。

大手以外のところがアプリを出して売上を上げてるとこに、ついに大手出版社もそこに参戦するのか~、みたいな。どうなるんだろうって感じです。

しの先生

ーどんな業界でも基本、大手ってそういうの遅い気がしますね、出版じゃなくても。
音楽業界然り~、映画業界然り~、みたいな。

本が売れないのは作家だけが悪いのか?

そうですね、確かに。
でも分かんないですよね。人にもよると思うけど、作家業したい人が私は会社やめてフリーランスで働くんだぞう、みたいになったら、見積もり作ったり、請求書書いたり、どこに営業かけるかな~とか、自分でやりますよね。
そういうところを作家はやらなくて良いみたいな雰囲気があって、業界的に。

素晴らしい作品を書くことが本分でそれだけに集中すれば良いのだと。それはそれで正しいとは思うんだけど。でも私はそれだけをやってる事がどうしても出来なくて、不安で。

しの先生

ー無理ですよね!普通に!だって、面白い作品描く人なんて、いくらでもいますし。

そうなんですよ。それをお金に変えなきゃいけない訳じゃないですか、商業をやるということは。
そのギャップを凄い感じるんですよね、大手の出版社になればなるほど。
作家さんは面白い物を書くことに集中して欲しいんですっていうことを出版社の人は言うんだけど、それ以外のところを、じゃあ出版社に任せてて大丈夫なのかなって…。
それをやって、結果売れなかった時に『面白い物が書けなかったから、私が作った物が面白く無かったから、これは売れなかったんだ』という、ただそれだけの答えを出されるのが余りにもつらいと思って。

しの先生

ーつらい!やだ!それ今、すごいつらいです。私、今聞いてて。

そこをそういう風に思って、さらに面白い物をじゃ今度は作るぞっていうサイクルで出版社は作家と仕事していくつもりなんだろうかと思うわけですよ。
だから、なんかこう、わかんないなぁ、どっちが正しいのか。どっちが正しいと言う話じゃないのかもしれないですけど。

しの先生

ーまぁ~、そうですね。多分向こうも面白い物を作るのに集中してくださいって、良かれと思って言ってるわけじゃないですか。
他に雑念が入らないように、というか。でも本当、一億総クリエーター時代みたいになってると思うんですよね。

ホント、そうですよね。

しの先生

ーだから、どうやって目に留まってマネタイズするかって、占い師もやっぱ一緒なんですよ。
占い出来て当たるだけだと、そんな人もうゴロゴロしてるんですよね。
占いってちゃんと勉強したら誰でも当たるんですよ、ホントに。それをどうやってお金にするかっていうとね~。

そうですよね。

しの先生

ー考える事がいろいろあるわけでして。

というか、そこを考えるのが結構、楽しいなって思うから。人任せにするのも、もったいない気もする、みたいな。

しの先生

ーそうですね。

一人でやれるんだったら…みたいな。

しの先生

今は自分でどうマネタイズするかを考えるのが楽しい

ー双子座って商売の星座なので。

はい、はい。そうか、そうか。

しの先生

ーそう、そう、そう、そう。そういうの考えてるのすごく楽しいと思います。

でも、今ホントにいいな~と思ってて。いいかんじの状況になってるな~とは思うんですけど。自分でいろいろ試せるから。

昔は、ウェブ上でやれる事やお金や資金を稼ぐ事がそんなに方法が無かったから。コネとかツテが無いと結講キツかったのが、今はそんな事が無いから。
なので、そっちに時間を使ってやってみたいな~みたいな。気持ちが今は、あります。

私『メシノトモ』で早期終了した作品がまた増えてしまったんですけど笑。
でも、終わりますってなった時、わあ~メッチャショック!みたいな気持ちは一瞬あったけど、そこまで傷つかなかったんですよね。

たぶんマンガ家さんに「一番やばかった事、一番つらかった事」とか聞くと、絶対「打ち切りになった事」がかなり上位にくると思うんです。

でもなんだろう。そこまで、そんなに後を引くほど傷つかなくて。

私こないだTwitterに上げたんですけど、連載デビュー作の『狼少年は嘘をつかない』の時も、この作品終わりますってなった時に、担当さんの方が、メチャクチャ落ち込んでて。

しの先生

ーそれ見ました!Twitter。

ああいう感じだったので。
なんか私、目の前で読んでもらって、これが面白かったよって言ってもらえさえすればいいんだなって思って。
その担当さんは私の書いたのを凄すごい面白いって言ってくれて、好きって言ってくれたので。
目の前の人がそうだから、大多数がそう思わなかっとしても、面白いと思った人がいるから。
まぁ、良いか。みたいな気持ち笑。

しの先生

ー直接レスくれる人が面白いって言ってもらえたら、満足って感じですかね。
顔の見えない、レスも飛ばして来ない人が心では面白くないって思ってたとしても。
目の前の人が面白いって言ってくれたら、嬉しいですもんね。

 

大手出版社ならではの良いところ、逆に大手だからこそ動きづらいところがあるようです。
ただ、その分選択肢がいろいろある時代でもありますね。

次回は『狼少年は嘘をつかない』のキャラクターをどの声優さんにしてほしいか!?という話題に笑。
お楽しみに。