今日はちょっとマニアックだけど、たまに聞かれるこのテーマ。
「小惑星って入れた方がいいですか?」
結論から言おう。
使いこなせるなら入れてよし。使いきれないなら入れなくてよし。
いやもうそれ言っちゃったら終わりなんだけど笑
でも、ちゃんと解説します。
ホロスコープの情報量、増やすかどうか問題にそろそろ決着つけよう。
そもそも小惑星って何?
宇宙には、木星とか土星みたいなデカい惑星だけじゃなくて、火星と木星の間にゴチャゴチャ〜っと散らばってる岩のかけら軍団がいます。
それが「小惑星帯(アステロイド・ベルト)」。
で、その中でわりと早く見つかって、なおかつ名前がギリシャ神話系でカッコよかったやつらが、占星術の世界に招待されました。
実際、小惑星って名前ついてるだけでも2万個超、番号だけ振られてるのも含めると47万個超え。
名前ついてるだけでも2万個超やで
そんな中で使われるのはほんの一部。ちなみに名前がついてないのは、シンプルに名付けが間に合ってないだけです。それだけどんどん発見されてるってことだね。
つまり、名前が売れたやつだけがホロスコープに出てくるわけです。芸能界かな?
よく使われる「四天王」
特によく出てくるのがこの4人衆。最初に見つかったという理由だけででかい顔をしている。
● セレス:母性とかケアとか「育てる人」
「お腹すいた?ごはん炊けてるよ」みたいな、ザ・かあちゃん星。すごい尽くす。
- 発見年:1801年
- 発見者:ジュゼッペ・ピアッツィ(イタリア)
- 特徴:最初に発見された小惑星。現在は「準惑星」に分類。豊穣・母性の象徴。乙女座や月っぽいとこある。
江戸時代・寛政13年 → 享和元年
- 徳川11代将軍 家斉(いえなり) の治世。ドラマ『べらぼう』のちょっと後。
- 寛政の改革(老中・松平定信による倹約政策)の終盤。
- 関東の大名屋敷では蘭学(オランダ語による西洋学)がようやく浸透し始めた頃。
✍️日本はまだ「地動説ってマジ?」くらいの感覚だった時代に、イタリアでは小惑星が見つかっていた。ちなみに地動説が正式に受け入れられたのは1872年の明治時代らしい。太陽暦導入の影響だったらしいよ。
● パラス:知恵と戦略の女神
ゼウスの頭から出てきた脳筋系インテリ。私の推し🫶
お父さんと縁が深かったりする。
あとパラス効いてる女性がLGBTQなんでも来いみたいなイベント行くとめちゃくちゃ女の子にナンパされる。
- 発見年:1802年
- 発見者:ハインリヒ・オルバース(ドイツ)
- 特徴:知性、戦略、アテナ的なシンボル。
江戸時代・享和2年
- 文化が花開き始めた江戸中期。
- 江戸・大坂では浮世絵や歌舞伎が大人気。
- 長崎出島では、オランダ語を学ぶ通詞(つうじ)が活躍中・『SHOGUN 将軍』に出てきたよね!
● ジュノー:結婚と契約の守護者
「妻としてどうあるか」とか「対等な関係とは」みたいな話に出てくる。結婚という制度とガチで向き合う星。
ジュノー効いてる人見てると相手云々より「結婚」そのものに関心が高いってイメージ。
- 発見年:1804年
- 発見者:カール・L・ハーディング(ドイツ)
- 特徴:結婚・契約・対等な関係などを象徴。
文化元年(元号改元あり)
- この年から「文化時代」に突入(文化・文政の頃)。
- 江戸では町人文化が全盛、庶民が元気だった。
- 葛飾北斎がちょうど活動を本格化させていた頃。
● ベスタ:集中力と献身の炎
一途、火を絶やさない、黙々とやり続ける、とにかく「修道女感」がすごい星。めちゃくちゃストイック。
- 発見年:1807年
- 発見者:ハインリヒ・オルバース(パラスと同じ人)
- 特徴:献身、内なる炎、家庭の守護などを象徴。土星みある。
文化4年
- 大坂や江戸で「学問所」が増え、寺子屋も普及。
- 国学(本居宣長など。なんか歴史でやった気が…)や蘭学が分かれつつ混ざる時代。
- 伊能忠敬が日本地図を作るため全国測量をしていたまさにその時期。
小惑星、なんでもかんでも入れたらアカン問題
大事なことやからもう一回言うで。
小惑星、名前ついてるだけでも2万個超
名付けが間に合ってないの入れたら47万個超えやで。
そら小惑星入れたらグランドトラインでもグランドクロスでもなんでもできるわ。
じゃあどう使う?
結論:使いたいなら使えばいいけど、優先順位は低めでOK。
小惑星って、メインの天体(太陽・月・水星・金星・火星)とかASC、MCが読めてからで十分。
いきなり小惑星から読むと、なんかこう…マイナーキャラのスピンオフから読み始めた感あるのよ。
じゃあ、いつ使えばいいの?
おすすめはこれ↓
- ASC
- MC
- 太陽
- 月
このどれかとピッタリ重なってる(コンジャンクション)なら、ちょっと読んでみてもいいかも。
それくらい影響ある場所だから。
個人にとって目立ちやすいところにあると「効いてる」感が出る。
ちなみにキロンは
ちなみにキロンは天文学的には小惑星ではなく小天体らしいです。
でも小惑星番号と彗星名、両方持ってる。オータニさん?
ところでキロンって発見されたのすごい最近で、1977年なんですけどまだペーペーのくせにめっちゃでかい顔してません?
ちなみに公転周期は約50年なので、「キロンが〇〇座だから」ではちょっと占えないです。あしからず。
データが見たい人向け
出典:
IAU Minor Planet Center(MPC)国際天文学連合(IAU)配下の公式機関「小惑星センター」によると、2025年現在、命名された小惑星(Named Minor Planets)は約24,000個(※2024年末時点では22,000台)。
公式データページ:https://www.minorplanetcenter.net/iau/lists/MPNames.html
2024年10月時点:22,770個
登録されている小惑星(番号付き):約47万個以上
出典:
IAU Minor Planet Center – Numbered Minor Planets
番号(Number)だけ振られている=軌道が確定した小惑星は、約47万個以上(2025年6月現在)。
番号付き小惑星リスト(PDFダウンロード形式)
https://www.minorplanetcenter.net/iau/lists/NumberedMPs.html
こちらに「1番セレス」から始まって「約500,000番」近くまで登録済み。
私も小惑星を発見したら「シロク」って名前つけれるのかしら。
そういうわけで小惑星について解説してみました。
推し小惑星ができたら嬉しいよ。